皆さんこんにちは、Visutorです。今日はハリウッドで行われているストライキ明けの復活と、新たなるストライキの脅威をレポートして行こうと思います。
現在ハリウッドでは昨年あった、脚本家組合と俳優組合のストライキの明けを知らせるような嬉しいニュースと、まだまだ続くのかと言う悪いニュースの両方があります。アニメーション業界を中心に世界各国で求人が戻って来ている事や、さらなるレイオフを知らせるニュースも届いてきます。そして新たな組合、IATSEのストライキ交渉など、なかなか一筋縄ではいかないハリウッドVFX業界、大量の求人とレイオフが同時に続いている現状です。
アニメーション業界の復活
良いニュースとしてはストライキ明けからの仕事がようやく戻って来た流れがここ数週間ではかなり大きいかと思います。ジョブサーチの調べでも4月の1週目に上げられた求人は400件以上になり、また第2週目でも300件以上の求人が見られたと言う事です。業界の各ウェブサイトや求人ページでもかなりの求人が見られています。ただ業種はそのほとんどがアニメーションに集中しており、一部ILMや他の映画会社ではオーストラリアの求人が目立った印象がありました。
アニメーション業界も多いバンクーバーなどは各ポジションでもモデラーなどジュニアからシニアのベテラン、またスーパーバイザークラスまで幅広い求人が掲載されていて、業界の復活感があります。アニメーション業界の人事部のリクルーターなどは、まだ停滞しているVFX・映画の優秀な人材を取れるチャンスであり、積極的に人を募集している状況となっています。
新たな現在進行形のストライキの脅威
まずはIATSEとはInternational Alliance of Theatrical Stage Employees (国際映画劇場労働組合)になります。これは映画やドラマ、コンサート、演劇などを支えるクルーの労働組合になります。実作業の現場スタッフの組合なだけあり、参加人数も多く影響力も大きい団体になります。会員数は現在で約17万人いるとされています。
こちらの組合と映画会社の契約が7月31日までとなっていて、ここまでに合意に達っしなければ、ストライキに突入すると言う話になっています。昨年のダブルストライキによる現場スタッフのダメージや、インフレ後の賃金の改善や現場での仕事の安全や週末の休みなど様々な所がポイントとなっており、先月マーベルのワンダーマンのセットで作業中にスタッフが転落して死亡したことを受けて、安全面なども重視されている。
また前回のダブルストライキと同様にAIについて文言を加えることなどです。デジタル情報によるすり替えなど、役者とは違ってAIによる脅威は現場スタッフは薄いですが、仕事が減る可能性などの懸念点などがポイントになって来るかと思います。
現在進行形でも行われているVFX業界のレイオフの実情
アニメーション業界に至っては、仕事のかなりの大部分が戻っては来ているが、実写系の映画やドラマ業界では、まだまだストライキの影響が残っています。各VFXスタジオを作品を伸ばしたり、ギリギリのプロジェクトでスタジオスタッフを回していると言う現状が多く、新たなるストライキの影響にも怯えている状況となっている。
実際VFX系のスタジオでは、現在も微妙なレイオフが続いており、重鎮スタッフが解雇されるなどのニュースは現在4月の中ば現在でも目にする事が多くある。その中でもアニメーション業界に移る人も多く、あたらなるストライキ回避をVFX業界全体としては祈っていると言う現状になります。
今後の見通しは?
アニメーション業界に関しては、今後もさらなる求人が出てくる事が予想され、夏場に向けてまだまだ求人が増える事が予想されるかと思います。これ自体は業界にとっては素晴らしいニュースで、VFXも一部では求人が出てくるように、さらなるストライキの収束と合わせて増えてくる事が予想はされるが、現場の撮影状況と合わせて、散発的に出てくるのか、いつなのか予想が出来ない状況がまだしばらく実写系は続くかと思われる。
そして業界が注目のIATSEの交渉自体は、前回の脚本・俳優組合とは異なり、順調に進んでいるとの事で「楽観的な慎重主義」と呼ばれている。ただ交渉内容などは話し合いが多く必要とされ、7月31日の期限までどれくらいの時間がかかるのか見逃せない状況となっています。
以上が現状のハリウッドVFX業界の状況となりました。なかなか落ち着きを見せないハリウッドですが、これからもホットなニュースをお届けして行きます。
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