皆さん、こんにちはVisutorです。
本日は、Visutorアーティスト講師陣がCGのお仕事で使う道具・ツールのレビューをしていこうと思います。
CGアーティストにとって必須道具であるペンタブのおすすめとレビューをお届けいたします。
レビューしていくのは、「WacomのPro Pen 3D」です。
今回、レビューしてくれるのは、Visutorアーティストチームのこのお二人!
井崎崇光 氏 (Takateru Izaki)
海外VFX経験10年以上、名探偵ピカチュウやゴジラキングオブモンスターズなど、様々なハリウッド作品を手掛けている。
沢田匡広 氏 (Masahiro Sawada)
マットペインターとして様々なハリウッド作品に参画、現在はコンセプトアーティストとしてCyberpunkなど数々の作品を手掛けている。
今回は、沢田氏のコンセプトアーティストやマットペインターとしてのCG側の絵描きとしての立場や観点からのお話や、井崎氏のモデリングやテクスチャリングなどのCG側としてのペンタブの使い方などを中心にレビューや感想を記事にしていきます。
あらためまして、今回レビューする製品はこちらの製品:Wacom Pro Pen 3D
こちらの商品をWacom Cintiq Pro 24を使ってレビューしていきます。それでは、早速見て行きましょう!
まずは開封から!
井崎氏:ペンのケースに関してはこのような葉巻っぽいケースに入っています。
沢田氏:デザインは高級感がしっかりと作られていて、なんとなくいつも持ちたくなるデザインになってます。
井崎氏:ペン先はここに入ってます。こういう一つにまとまっているのはコンパクトで良いですね。
また、今回のこのペンの一番の特徴と言えば、ボタンが3つあるということなのですが、後ほど説明しますが、これは、皆さんが想像する以上に便利なボタンになっています。
沢田氏:ボタンを直接触ってみたところ、ボタンがちょっと出っ張っていることで、普通のペンと比べて格段に押しやすくなっていると感じました。
沢田氏:これが全体像ですが、持った感じは割としっかりしていて、SlimPenと比べると太く、持つ感じはがっちりとした印象で、絵を描くということよりも、操作することを優先に置いた設計になっているのかと思います。
井崎氏:そして、ペンの持ち手の先にある消しゴムボールが無くなっています。上に向かって細くなっていくので、重心が低く、ぶれにくくなっていて、絵を描くとしても描きやすい印象です。
それでは早速、こちらを Wacom Cintiq Pro 24のタブレットで使っていきます。
沢田氏:この24のタブレットはかなり大きく、CGは2モニターで作業することが多いのですが、このモニターの1つで十分足りる大きさになっています。
作業スペースもペンを手首ではなくて、腕を使って大きく描いていけるので、紙に描いている現実感があり描きやすいです。
早速驚くのは、このペンのレスポンスの速さ!
我々が普段使っているタブレットが2世代前という少し古いということもあるかと思うのですが、そうだとしても2世代で倍くらいのペン反応のレスポンスの速さになっているのではないかと思います。
井崎氏:ツールはなかなか買い換えないのですが、こういう新しいツールはやはり至る所に進化を感じます。
こういったレスポンスの速さなども、非常に作業効率に効いてくるので、新製品ならではのポイントだと思います。
沢田氏:今回の目玉と言えばこの3つのボタンですが、結論からいえば作業効率が上がると言える便利なものでした。
ボタンは好きなキーを割り当てることができ、視点操作を重視したり、欲しいボタンをつけて効率を上げたりしますが、 視点操作がペンにあることが想像以上に大きな意味を持っていました。
視点以外でもよく使うボタンをペンに与えることによって、色々な使い道が見えてくると思います。
当初は、CG操作で役に立つと想像していましたが、絵描きでも片手で全て済むので、キーボードの余計なボタンを押さずに気楽にスイスイと進むイメージで、 デザインワークをしている時などはとても良いです。
井崎氏:CG操作でも全体として言えることは、どのソフトにおいてもペンにボタンが増えることで、パン・ドリー・ズームなど設定次第で様々なことに対応できますし、CG操作や絵描きでもキーボード不要とまではいかないですが、操作も簡単で便利なペンに仕上がっています。
Pro Pen 3Dと3Dソフトの相性的には、PhotoshopとZbrushが良く、またペイントソフトとも相性が良いです。
Mayaも便利にはなりますが、Substance PainterやMariなどのテクスチャリング操作でタブレットを使うことが多いものは、親和性がかなり高いと言えます。
ここまで、おすすめできるポイントを中心にレビューと感想を述べてきましたが、マイナスポイントは何かないのでしょうか?
マイナスポイントとしては、やはり良い製品だけに価格は約1万円(9,900円程)すること、そして、古いWacom製品では対応してない所が挙げられると思います。
ただ、あなたがCGアーティストでペンを買い替える際には、おすすめできる製品であることは間違いないです。
ここまで、レビューをしてきましたが、いかがでしたでしょうか?
今回レビューしてきた製品のスペックや詳細、そして購入を検討される方はこちらからご覧ください。
本日は、Visutorのアーティストチームの二人から、CG作業で使う道具・ツールのレビューをお届けしてきました。
今後も、不定期にはなりますが、アーティストチームのメンバーのお気に入りの道具・ツールの紹介やレビューを配信していこうと思います。
今回レビューした製品以外も、Visutor受講生限定で、お得な情報を提供しています。Visutorでは、これからCGを学ぶ人、CGを今ちょうど学習している人、すでにお仕事でCGを使っている人に向けて、初心者レベルから上級者レベルまで様々なコースをご用意していますので、ぜひ覗いてみてください!