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みなさんこんにちは、Visutorです。

新型コロナウイルスが猛威をふるい続け、気が付けば既に1年以上が経過しました。仕事もかなりの数がオンラインに移行するなど生活様式などから

世界が変わってしまいました。今日はこの1年間でのハリウッド、カナダなどのCG/VFX業界のコロナ下での業界動向をまとめてみました。

VisutorCGのオンラインスクールですので、初心者の方はCGとは何か?などやMaya無料コースなどもご覧下さい。

また将来的な動向予想就職情報も現状を踏まえて書いております。

コロナがスタートしてからCG/VFXはハリウッドでも世界でも基本はパソコンでの仕事なので、実際の影響面などオンラインの移行に関してはそこまでハードルは無かったかのように思いますが、ハリウッド映画の軒並みのストップや映画館の閉鎖など、仕事本来の根本が断たれてしまい、1年間の影響は予想以上に大きい物だったと思います。

まずは現在の状況的には1年が経過した現在の本日2021年の5月29日の段階でも、まだまだ元には戻っておらず、多くの人が仕事を無くした状況からは完全に復活はしていない。
ただ4月の終わりごろから各スタジオとも求人を多く出しはじめ、徐々にかなり戻ってきている印象はある今日この頃です。

映画自体も公開はまだもう少し先な印象だが、1年が経過してやっと現在、と言う印象です。ただゲーム業界やアニメーション業界は実写ベースの作品と比べると
そこまでのダメージでは無いような状況で、Netflix系などが大きく活躍したと言う事もかなり重要な事なのかと思います。

(スーパーから品物が無くなって、まさに映画みたいだった北米各地)

ここからは軽く過去の流れを振り返って行こうかと思います。

2020年3~6月
北米各地で緊急事態宣言が出され、一気に各スタジオともリモートワークに移行、通常なら数ヶ月を要するところだが、各スタジオとも1週間程度でリモートワークに上手く移行した感があり、Linkedinや周りなどでも、会社のITチームを称賛する声が相次いだ事をよく覚えている。

また映画のプロジェクトは多くが延期になり、映画館の一時閉鎖コンベンション系も一気に中止となった。この段階では公開延期の映画やプロジェクトに関してもまだ先が見えない状況で、実際の影響が出てくるのはもう少し後になるのだが、今後の影響を心配する声も多かった。

(CG業界人にとって夏の最大のイベントSIGGRAPHはオンラインの開催でした)

2020年7~10月
さて我々CG/VFX業界が考える夏のイベントいえば、それは花火でもキャンプでもなく、間違いなくSIGGRAPH(シーグラフ)であるかと思います。
そのシーグラフは中止と言う形では無く、オンラインでバーチャルカンファレンスという形で開催され、他のイベントの多くが中止を選んでいる中なんとも素晴らしい形であったと思う。

しかし、明るいニュースとは裏腹に、仕事を無くしたりレイオフが目立ってきたのもこの時期である。7月頃にはハリウッド映画の多くを作っている、カナダのバンクーバー・モントリオールのスタジオでは各スタジオとも大規模なレイオフを実行し、世界中からアーティストが集まって来ているスタジオだがその多くのアーティストはそれぞれの国に帰国しており、現地のアーティストも実写系は多くの方が仕事を失っていた。ただアニメーションやゲーム業界は実写に比べると通常運転な感じがあったが、それでもプロジェクトの遅れなど影響は多かった。

バンクーバーのスタジオでは、噂に過ぎないが100名規模のスタジオが2名になっていたと言う話も聞いたことがある。またリモートワークは好調で、カナダから他国のニュージーランドのWetaDigitalの仕事をしたり、日本からオーストラリアの仕事をしたりと、国をまたいでのリモートワークも目立ってきた時期であったと思う。

また各スタジオともテクニカル的にはリモートワークは予想以上に順調で、時差がある所など以外は特に何かが問題になったと言う話はあまり聞かない。
影響が少ないフルCGアニメーションスタジオなどは、仕事のワークフロー自体はさほど問題無く行っている所が多い印象だ。
(行動制限などが非常に厳しく、さらに寒い冬だったと思う)

2020年11~12月
リモートワークも半年を過ぎて、年をまたごうとしている中で北米はコロナウイルスの状況が悪化。感染者数が右肩上がりになり行動制限の措置なども厳しくなった。

だがワクチンの接種予定も具体的になり、状況は明るいが未来が見えてきていると言うような状況だったであろう。映画の撮影中に映画クルーがルールを破りトム・クルーズがガチギレした音声が流出して話題になったのもちょうどこの頃だった。

2021年1~4月
アメリカでは新年からコロナウイルスの感染者数が累計で2000万人を超えるなど、医療崩壊の寸前も訴えられていましたが、ワクチンの接種もスタートしており
4月にはカナダ・バンクーバーでもワクチンの一般接種がスタートし、アメリカではかなりの数が接種を終えるなど対応も見えて来ました。

VFX業界では今まで硬直していた、実写系の雇用が4月頃から徐々に戻り始め、解雇されていたアーティストもスタジオに戻っている印象があった。
4月末頃にプロジェクトのスタートから各スタジオとも求人を出しているのが目立った状況だ。

(気が付けば当たり前のリモートワーク、北米の方は同僚と1年以上会っていない方も多い)

これからの業界・就職予想に関して

現在5月の段階で予想以上の求人が出ており、各スタジオともプロジェクトのはじまるであろう準備段階で予想以上の人を探している傾向がある。

これはハリウッドの作品の大部分を作っているカナダに限った事では無く、オーストラリアなどでも盛んであろうと言うのが見解になっています。
スタジオは大部分のアーティストをコロナ間にレイオフにしており、プロジェクトが少し戻るだけでも、大部分を補充しなければならず、北米の無期限長期休暇であったアーティスト達も仕事に復帰している感じがある。ただでさえ、映画やドラマなど実写系は求人が多く出る、7~8月の季節は今年はこのまま行ければ凄い数の求人が出るのではないかと予想している。

ジェームズボンドの新作映画ノータイムトゥダイ(No time to Die)映画の公開予定などはずっと伸びており、これらが消化されて、新たなプロジェクトがスタートすれば、止まっていた映画業界が通常営業に戻るのはそこまで時間はかからない事なのかとも思います。

いずれにせよ、映画業界だけでは無く世界が1日も早く元通りになる事を願っています。カナダのバンクーバーのダウンタウンにあるみんなが行く映画館Scotiabank Theater、通称スコシア、ポップコーンが高いとか、エンドロール明るくするなとか、音質悪いとか、もう言わないから、またみんなで映画を見に行ける日を楽しみにしています。

この機会にオンラインでCG/VFXを学びたい方はぜひコース紹介などやブログなどから色々と是非ご覧ください。また初心者の方はCGとは何か?などやMaya無料コースなども、これからまさにCGを始める初心者の方に向けても色々とあるので是非ご覧下さい。

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それでは、今日は業界ニュースをお届けしました!!